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中国の科学者が再び
生物材料の密輸容疑で起訴2

武漢出身の別の中国科学者が、米国への違法な生物材料の密輸容疑で起訴された。
New York Post:World News, Another Chinese scientis — from Wuhan
— charged with smuggling illegal biological material into US

執筆:ジェニー・ター 
Tucker Carlson Morning Note
Tuesday June 10 Vol. 0153

War in UKRAINE #7688 11 June 2025

英語翻訳・池田こみち(TCN会員、環境総合研究所顧問)
独立系メデア E-wave Tokyo 2025年6月12日(JST)

NP

2025年6月9日 16時30分 ET

本文

 警察は日曜日、中国国籍のハン・チェンシュアンを逮捕し、生物材料の密輸と虚偽の供述の容疑で起訴した。ハンは新型コロナウイルス(COVID-19)と同様、武漢出身である。

 裁判書類によると、国境当局はハンが今年と昨年、中国から「回虫に関連する生物物質」を含む4つのパッケージを送り、取り調べ中にその事実を隠蔽したとして、電子機器の内容を米国への渡航3日前に削除したことも判明した。

 「ハン・チェンシュアンによる生物材料の密輸は、公共の安全と国家安全保障に直接的な脅威を及ぼし、我が国の研究機関の信頼性を著しく損なう行為である」とFBIは月曜日に発表した。

 この逮捕は、先週、別の中国国籍の男性が危険な作物害菌のサンプルを米国に密輸したとして起訴された直後の出来事である。 詳細は以下の記事を参照。

 武漢から米国へ生物材料を密輸しようとした中国研究者が、連邦当局に対し秘密の計画について虚偽の供述をしたとされている。

 ハン・チェンシュアンは、上海発の便でデトロイト・メトロポリタン空港に到着した後に逮捕された。起訴状によると、彼女は米国への物品密輸と虚偽の陳述の罪で起訴された。

 ハンは、最近数週間でミシガン州に違法な生物物質を密輸したとして起訴された三人目の中国人の科学者である。

 33歳のジャン・ユンチンと彼女の彼氏である34歳のリウ・ズニョンは、昨年、危険な作物破壊菌のサンプルを米国に密輸しようとしたとして逮捕された。FBIは、ジャンが中国共産党の忠実な支持者で、ミシガン大学で研究員として働き、中国政府から研究資金を受けていたと述べた。ジャンは先週、国家安全保障の専門家が「米国の食料供給への攻撃」と呼ぶ計画で起訴された。

 ハンが米国に到着した際、国境警備官は彼女が中国から送った4つのパッケー
ジに「回虫に関連する生物材料」が含まれていたことを発見したと、裁判書類で
明かにしている。

<写真キャプション:手書きの図のメモ>
中国人の研究者が武漢から生物材料を米国に密輸しようとし、連邦当局に秘密の計画について虚偽の供述をしたとされている。
出典:ミシガン州東部地区連邦地方裁判所

<写真キャプション:シャーレ> 略
ハンは中国から「回虫に関連する生物物質を含む」4つのパッケージを発送したと、裁判書類で明記されている。出典:ミシガン州東部地区連邦地方裁判所

 これらのパッケージは2024年と2025年に発送され、ミシガン大学内の研究室と関連する個人宛てに送付されていた。

 しかし、ハンは捜査官に対し、ミシガン大学の研究室メンバーに荷物を送ったことを否定し、荷物はプラスチックのカップではなくペトリ皿だったと主張した。

 FBI と国土安全保障調査局がハン氏を厳しく尋問したところ、彼女は、武漢の華中科技大学(HUST)の生命科学技術学部で博士課程の学生として研究していた際に、その研究で得た生物学的物質を同研究所に発送したことを認めた、と裁判所の文書は述べている。

<写真キャプション>  略
2024 年と 2025 年に発送された小包は、ミシガン大学の研究所の関係者に宛てたものだった。
出典:ミシガン州東部地区連邦地方裁判所

 捜査官たちはまた、ハンが米国に到着する三日前に、自分の電子機器から内容を削除していたことも発見した。

 「チェンシュアン・ハンによる生物物質の密輸容疑は、公共の安全と国家安全保障に対する直接的な脅威であり、わが国の研究機関の誠実さを著しく損なうものである。」、とFBI デトロイト支局の特別捜査官、チェイヴォリア・ギブソン氏は月曜日の声明で述べている。

 「FBIデトロイト対諜報タスクフォースの執念深い努力を称賛する。米国税関・国境警備局の現地業務局とICE国土安全保障調査局デトロイト支局と緊密に連携して活動した。ミシガン州のFBIは、我が国を害しようとする者に対し、あらゆる手段を尽くして追及し、米国とコミュニティを守るために全力を尽くす」、とギブソン氏は付け加えた。

 ハン氏は3月に2度にわたり米国渡航ビザの発給を拒否された。裁判所の文書によると、ビザ取得を試みたとき、ハン氏は「自分自身や研究に関する基本的な質問に明確に答えることができなかった」という。

 ミシガン大学からのオファーレターには、ハン氏が同研究所の客員研究員として招聘されたと記載されていた。

 武漢は、COVID-19が世界的なパンデミックに拡大する前に発生した中国中部の都市である。

本稿終了