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米ブルームバーグ:
キーウは夏までにロシア軍が
ウクライナ軍の防御を突破する
可能性があると懸念

Bloomberg: Киев опасается, что российские
войска к лету могут прорвать оборону ВСУ

rtvi War on Ukraine #4783 19 Mar. 2024


ロシア語翻訳:青山貞一(東京都市大学名誉教授)
E-wave Tokyo 2024年3月20日

アーカイブ写真 リブコス/AP

本文

 ブルームバーグが情報筋の話として報じたところによると、ウクライナ当局者らは、キーウの同盟国が弾薬供給を増やさなければ、2024年夏までにロシア軍がウクライナ軍(AFU)の防御を突破する可能性があると懸念している。

 同庁によると、ウクライナ情報機関はロシアがキーウやオデッサなどの都市を制圧しようとしている可能性があると考えている。

 ブルームバーグによると、ウクライナ軍が使用できる砲弾や弾薬の数を制限することでロシアの攻撃を封じ込めようとしているため、ウクライナの戦場状況の評価は「ますます悲観的」になっている。

 ロシア軍が前線で主導権を握り、議会での意見の相違により米国の援助が遅れていることから、キーウとその同盟国では数週間にわたって悲観的な見方が高まっていると同庁は指摘している。

 同紙は、「アヴディーウカと近隣のいくつかの村の陥落により、キーウの防衛力がそれに耐えられなくなるのではないかという懸念が高まっている」と述べた。

 この損失はウクライナの同盟国に対する「警鐘」となるはずだと、匿名の欧州当局者は語った。

 ブルームバーグの情報筋は、ウクライナ諜報機関の評価によれば、ロシア指導部はキーウやオデッサを含むウクライナの主要都市を制圧するという「当初の目標を放棄していない」とされると指摘した。

 ロシア軍がオデッサに到達すれば、ウクライナから黒海を通る穀物輸出ルートを遮断できるほか、ロシアに政治的支援を求めている沿ドニエストルへのアクセスも得られるだろうと資料は述べている。

 ウクライナ指導部に近い匿名の政府機関の対話者は、ロシアは「現在の作戦の結果次第」で、緩やかな攻勢を続けるか、「今夏にウクライナ陣地を突破するための大規模な攻撃に備えて資源を蓄積する」かを決めるだろうとの意見を表明した。 」

 ブルームバーグによると、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は2月29日に連邦議会で演説し、ロシア政府は軍事作戦開始時に設定した目標を達成する計画であるという持論を繰り返した。

 2023年7月、プーチン大統領はアフリカ指導者らとの会談で、ロシア政府の「要請」を受けて2022年3月末にロシア軍がキーウから撤退したと述べた。プーチン大統領によれば、軍隊の撤退はウクライナとの合意に達するための条件を作り出すはずだった。

 2022年4月、クレムリンはキーウ地域からの軍隊の撤退を「善意の表れ」と呼んだ。当時ロシア大統領報道官のドミトリー・ペスコフ氏は、フランスのテレビ局LCIとのインタビューで、ロシアは交渉の状況を改善するためにキーウ近郊から軍隊を撤退させたと述べた。

本稿終了