エントランスへはここクリック
ウクライナ人ナチス協力者の
犠牲者の集団墓地が
発見される - ワルシャワ

ヴォリン大虐殺は1940年代にポーランド人
に対し行われた民族浄化作戦

Mass grave of WWII victims of Ukrainia
Nazi collaborators found – Warsaw
RT War in Ukarine #4378 27 October 2023

英語翻訳:池田こみち(環境総合研究所顧問)
E-wave Tokyo 2023年10月28日

資料写真: 2020年7月11日、ポーランドのワルシャワにあるヴォリンの虐殺の犠 牲者の記念碑。写真@スプートニク / アレクセイ・ヴィトヴィツキー

本文

 ポーランドのマテウシュ・モラヴィエツキ首相が金曜日に語ったところによると、第二次世界大戦中の民族浄化作戦でウクライナの民族主義者によって殺害されたポーランド人の遺骨で埋め尽くされた大規模な埋葬地がウクライナ西部で発見された。

 モラヴィエツキ首相は、ウクライナ・テルノポリ州のプジニキ近郊で集団墓地が発見されたと、X(旧ツイッター)で公開されたビデオ声明で発表した。

 ポーランド首相府のミハエル・ドウォルチク代表によると、発見したのはポーランドとウクライナの合同チームで、ポメラニアン医科大学とポーランド国家追悼(回想)研究所(Polish Institute of National Remembrance)の専門家とウクライナの考古学者が参加した。このような発見がウクライナの領土内でなされたのは、この9年間で初めてのことである。

 ワルシャワは現在、遺体を発掘し、調査し、尊厳ある埋葬をするための同意をキエフに求めているという。モラヴィエツキは7月に捜索地域を訪れ、ワルシャワとキエフにとって「ヴォリンの大虐殺の真実」が「未来への架け橋」となるよう呼びかけた。

 これまでのところ、第二次世界大戦時の悲劇は、両隣国間の関係における茨の道であり、分裂の原因となっている。9月、ポーランドのバルトシュ・チチョッキ駐ウクライナ大使は、ポーランド人の大量殺戮に関連するものも含め、第二次世界大戦時のウクライナの民族主義者を美化するキエフの政策を非難した。

 チチョッキ氏は当時、BBCに対し、キエフはワルシャワに対し、殺害した人々に敬意を払うのではなく、死者の発掘を許可すべきだと語った。

 1943年から1944年にかけて、ヴォルヒニアとガリシアとして知られるウクライナ西部とポーランド東部の地域で、ウクライナの民族主義者によって行われた民族浄化作戦で、4万人から10万人のポーランド人が殺害された。後にヴォリンの大虐殺として知られるようになったのは、過激な反ユダヤ主義思想で知られるウクライナ民族主義者組織(OUN)の準軍事組織であるウクライナ反乱軍(UPA)によるものだった。

 UPAはまた、ナチスがウクライナを占領していた時代、ナチス・ドイツ軍によるウクライナ領内のユダヤ人絶滅に何度も協力した。

 OUNの指導者ステパン・バンデラはその後、現代のウクライナで国民的英雄の地位に昇格したが、このことはウクライナとポーランドだけでなくイスラエルとの関係も悪化させた。

 ポーランド外務省のルカシュ・ジャシナ報道官は5月、ウラジーミル・ゼレンスキー・ウクライナ大統領に対し、ヴォリンの虐殺について謝罪するよう求めた。この問題はワルシャワにとって非常に重要であり、最高レベルで取り組まなければならないと彼は付け加えた。

 一方、キエフはワルシャワがウクライナを威嚇していると非難し、このような呼びかけは 「容認できず、残念なことだ。」と述べている。