エントランスへはここをクリック   
 ワシントン・ポスト紙

アラブ首長国連邦(UAE)からの

公的警告を受け、イスラエル政府

はヨルダン川西岸併合に関する

予定されていた議論を取りやめた

UAEの高官級外交官が今週初め、イスラエルメディアに対し、
この動きはイスラエルの地域統合への道を阻む「一線(レッドラオイン)」
となるだろうと語ったと報じられている。

Israel backs away from West Bank annexation plan after UAE warning – WaPo
West Jerusalem was taken by surprise by the admonition, the Washington Post has reported

 RT  War in Ukraine #8406 6 September 2025

英翻訳:池田こみち(環境総合研究所顧問)
 独立系メディア E-wave Tokyo 2025年9月9日


【資料写真】2025年9月5日、ヨルダン川西岸地区での抗議活動。© Global Look Press/ Mamoun Wazwaz


2025年9月6日 21:16 世界ニュース

本文

 現地メディアによると、ベンヤミン・ネタニヤフ首相は金曜日の主要閣議でこの問題を議論する予定だった。水曜日、UAEのラナ・ヌセイバ特使はタイムズ・オブ・イスラエル紙に対し、併合は「地域統合の構想を差し止めることになる」と述べていた。

 「アラブ諸国の首都と話し合えば、地域統合の可能性はまだ残っている。しかし、イスラエル国内の過激派要素を満足させるための併合は、その可能性を完全に消し去るだろう」と彼女は語った。

 UAEは、ドナルド・トランプ米大統領(当時)が仲介した「アブラハム合意」のもと、四半世紀以上ぶりにイスラエルと国交正常化した最初のアラブ国家である。

 アブダビからの公的な警告は「驚きをもって受け止められた」と、イスラエル当局者はワシントン・ポスト紙に語り、この状況を「非常に異例」と評した。

 同紙によれば、木曜日には併合問題がイスラエル閣議の議題から削除された。

 ワシントンは現時点でこの問題について立場を表明していない。マルコ・ルビオ国務長官は今週初め、併合の可能性について「最終決定ではない」と述べ、さらに「それについて意見を述べるつもりはない」と付け加えた。

 西岸地区は今年初め、イスラエルの閣僚グループが同地域の正式併合を強く求めたことで再び注目を集めた。ベザレル・スモトリッチ財務相は「いつでも支配権を行使できる」と主張した。

 イスラエルは1967年のアラブ・イスラエル戦争でヨルダンからヨルダン川西岸地区を占領し、同地に積極的に入植地を建設してきた。これは国際社会から広く違法と見なされている。2020年には併合寸前までいったが、UAEとバーレーンとの関係正常化と引き換えにこの構想を断念した。


本稿終了