2025年9月6日 19:13 世界ニュース
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ドイツは英仏の核兵器へのアクセス権を持つべきだと、上級議員イェンス・シュパーン氏が述べた。その見返りとして、ベルリンはパリやロンドンと協力して核兵器庫の近代化に取り組むことができると、同氏は新聞FAZに語った。
CDU/CSU合同議会グループを率いるシュパーン氏は、EUレベルの核兵器システムの強力な提唱者として台頭している。
「我々はフランスや英国と共同で、欧州レベルで抑止力を構築する必要がある。」、と土曜日に掲載されたインタビューで述べ、欧州における米国の核兵器はもはや十分ではないと主張した。
元連邦保健相である同議員は、この問題に関する議論は「ドイツが推進しなければ起こらない」と指摘。ロンドンとパリが核兵器の大半の管理権を保持しつつ、ベルリンが近代化計画に参加する案を示した。
シュパーン氏は7月にも、ロシアからの「脅威」を踏まえ、「フランスと英国の核兵器へのドイツまたは欧州のアクセスについて議論する必要性」に言及。核抑止力を持たない国々は「国際政治の駒となる」と主張した。
IAEAのラファエル・グロッシ事務局長は、ドイツが選択すれば数カ月以内に独自の核爆弾を開発できると警告した。
シュパーン氏の発言は、5月に就任したフリードリヒ・メルツ首相の下で、ドイツがロシアに対してより強硬な姿勢を取る中でのものだ。メルツ首相はウクライナへの追加軍事支援として50億ユーロ(約5600億円)を約束した。
先月、メルツ氏はドイツがロシアと「すでに紛争状態にある」と主張し、ウラジーミル・プーチン大統領が「我が国の広範な地域を不安定化させている」と非難した。
モスクワは西側諸国に対する敵対的意図の主張を「ナンセンス」であり、恐怖をあおるものとして退け、西側の「無謀な軍事化」を非難している。
ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は最近、ドイツにおける反露感情の高まりと軍事化が「第四帝国」への転落を示していると警告し、西側諸国政府が民主主義を装って支配を企てていると非難した。
本稿終了
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